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検察側の数々の妨害行為指摘にも…「ノーコメント」連発 SS元船長第3回公判(産経新聞)

【法廷ライブ SS元船長第3回公判】(7)

 《ロープを落としながら、ゴムボートで日本の調査捕鯨船「第2昭南丸」に近付いていったとされる、環境保護を標榜(ひょうぼう)する米団体「シーシェパード(SS)」抗議船「アディ・ギル」号元船長のピーター・ジェームス・ベスーン被告(45)。検察官は落としたロープの目的を尋ねる》

 検察官「ロープは(第2)昭南丸のスクリューに絡ませるためのものですか」

 被告「そうです」

 検察官「アディ・ギル号で航海していたときも、スクリューにロープなどがからまって立ち往生したことはありませんか」

 被告「はい。(あります)」

 検察官「酪酸(らくさん)やそれ以外のものをランチャーではなく手で投げたことはありますか」

 被告「ノーコメント」

 検察官「法廷で事件当時のVTRが流れました。そこでは酪酸を投げたのが1回しか確認できませんが、4、5回撃ったというが、どの時点で撃ったのですか」

 被告「その時点の10分くらい前ではないでしょうか」

 検察官「ほかの場面と勘違いしているのでは?」

 被告「そうかもしれません」

 検察官「昭南丸などの妨害指示は、(SS代表のカナダ人)ポール・ワトソン=容疑者(59)=の指示ですか」

 《事件では、ベスーン被告に妨害を指示したとして、傷害や威力業務妨害容疑で東京海上保安部がワトソン容疑者の逮捕状を取っている》

 被告「恐らくそうだと思いますが、確信は持てません」

 検察官「ポール・ワトソンから直接指示を受けていたわけではないということですか」

 被告「メンバーの1人から受けていました」

 検察官「酪酸が手についてもけがをしないかもしれないが、目に入ればダメージを受けるとは思いませんでしたか」

 被告「その可能性はあると思います」

 検察官「被害者の○○さん(法廷では実名)はどこにいたと思いますか」

 被告「私が見たのは3人です。(○○さんは)3人のうちの1人ではないと思います」

 検察官「(写真を示しながら)あなたが酪酸を撃ったときに、第2昭南丸の乗組員がインパルス銃(放水に使う機器)を撃ってきた場面ですね」

 被告「はい」

 検察官「この中のこれが○○さんといえますか」

 被告「服装を覚えていません」

 検察官「この中には○○さんがいないのが分かりますか」

 被告「服装を覚えていません」

 検察官「(調査捕鯨船団側に)破いたネットの賠償金が払われていることは知っていますか」

 被告「はい」

 検察官「あなたが払ったのですか」

 被告「シーシェパードなのか、私の弁護士なのかは分かりません」

 検察官「第2昭南丸に乗り込むことをポール・ワトソンと相談しましたか」

 被告「はい」

 検察官「ポール・ワトソンからはどんな指示が?」

 被告「アディ・ギルが沈んだ次の日、電話で話しました。『アディ・ギルの乗組員をオーストラリアまで送ってほしいと第2昭南丸に提案しては』と言われました。第2昭南丸がアディ・ギルを沈めたので」

 検察官「第2昭南丸の船長を“市民逮捕”しようという提案については話しましたか」

 被告「はい」

 《オーストラリアでは、この種のケースでも民間人による逮捕権が認められているとされる》

 検察官「第2昭南丸が受け入れてくれないから、暗闇に紛れて侵入しようとしたのですね?」

 被告「はい」

 検察官「ジェットスキー(水上バイク)に『アニマルプラネット』のカメラマンを乗せるのは誰のアイデアですか」

 《アニマルプラネットとは、日本を含め世界中で視聴できる動物専門のテレビチャンネル。SS側の視点でSSの活動を放映し続けていることでも知られる》

 被告「分からないです」

 検察官「ポール・ワトソンに、『危ないから乗せたくない』と言ったのでは?」

 被告「カメラマンに(直接)言いました。選択権は私に委ねられていました」

 検察官「ニュージーランドの法律に『公共の場で合理的な理由なく刃物を所持すれば処罰の対象とある』という法律があるが知っていますか」

 被告「知りませんが、そのような法律があって当たり前だと思います。正当な理由の中身にもよりますが」

 検察官「船への侵入にあたり網を破るためにナイフを持つことは正当なのですか」

 《ベスーン被告は、少し考えたような様子で押し黙った後こう答えた》

 被告「当時は乗船することが自分の信条にかなうものだと考えていました。ナイフがなければ乗船できませんでした」

 《ナイフを所持していたことの正当性を訴えるベスーン被告。検察官は質問を変え、SSによる他の妨害活動を問い詰める》

 検察官「2月11日に酪酸を撃ち込む前にも、赤いペイントの入った瓶を撃ち込んだことがあるのでは?」

 被告「ノーコメント」

 検察官「1月6日にアディ・ギルから(視界を奪って妨害するための)緑のレーザーを日本側に発射したことがあるのでは?」

 被告「分かりません。そのようなことはなかったと思います」

 《ここで検察官が法廷内の大型モニターに写真を示す。暗い中にアディ・ギル号が映っており、乗組員らしき人物が緑のレーザーを発射している》

 検察官「アディ・ギルではありませんか」

 被告「これはアディ・ギルです」

 検察官「グリーンのレーザーを発射していませんか」

 被告「そうだと思います」

 検察官「同じ1月6日に、日本側の船に向かってロープを投げたことはありませんか」

 被告「ノーコメント」

 《検察側が追及するその他の“妨害活動”について「ノーコメント」「分からない」と繰り返すベスーン被告。法廷内が暑いのか、顔は紅潮している》

 =(8)に続く

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